2.2 テキストウィンドウの設定

今回の目的
 今まではノベルのように全画面に文章を表示していましたが、
 今回はADVでも一般的なメッセージウィンドウ形式に設定します。

 


テキストウィンドウのいろいろ
 テキストウィンドウを変更するための命令文はとても長いです。
 そのため、非常に見にくく間違えやすいので注意してください。

*define

clickstr "」。!?",2
effect 6,6,1000

game
*start

分かりやすくするために背景を表示します。
bg "image\haikei.jpg",6

setwindow 30,320,22,4,26,26,0,2,20,1,1,#5599dd,20,310,619,450

ここでウィンドウ形式に変更されました。
どうですか?
いかにもアドベンチャーゲームって感じでしょう。

end
 
 ウィンドウ形式になりました。

 「setwindow」でウィンドウの位置、大きさ、文字の詳細を設定します。

 しかし数字が多すぎて何がなんだか分かりませんね。
 ではそれぞれの数字について、一つ一つ解説していきましょう。



 まずは最初の4つの数字から。
 setwindow 30,320,22,4,26,26,0,2,20,1,1,#5599dd,20,310,619,450
 
 
 1番目と2番目は「文章開始の座標X、Y」を表しています。
 3番目と4番目は「ウィンドウ内に表示できる文字数の横幅、縦幅」を表しています。

 「ウィンドウ内に表示できる文字数」が多すぎると、ウィンドウからはみ出してエラーになってしまいます。ご注意ください。

 ちなみに、NScripterの画面は640×480ドットです。
 画面左上端の座標は(0,0)で、画面右下端の座標は(639,439)になります。



 次の4つの数字。
 setwindow 30,320,22,4,26,26,0,2,20,1,1,#5599dd,20,310,619,450

 1番目と2番目は「文字フォントサイズX、Y」を表しています。
 3番目と4番目は「字間X、Y」を表しています。

 ここは好みよって少し変える程度で良いでしょう。
 デフォルトのままでも全く問題ありません。



 次の3つの数字。
 setwindow 30,320,22,4,26,26,0,2,20,1,1,#5599dd,20,310,619,450

 1番目は「文章表示速度」を表しています。
 2番目は「太字フラグ」を表しています。
 3番目は「影付きフラグ」を表しています。

 「文章表示速度」は「defaultspeed」を使うなら、いじる必要はないです。
 「太字フラグ」「影付きフラグ」も、 特にいじる必要はないと思います。
 気になる人だけ、説明書で調べてみましょう。



 次のRGB表記。
 setwindow 30,320,22,4,26,26,0,2,20,1,1,#5599dd,20,310,619,450

 ここでウィンドウの色を設定します。
 なるべく文字が見やすい色を選びましょう。



 最後の4つの数字。
 setwindow 30,320,22,4,26,26,0,2,20,1,1,#5599dd,20,310,619,450

  
 1番目と2番目は「ウィンドウ左上端座標X、Y」を表しています。
 3番目と4番目は「ウィンドウ右下端座標X、Y」を表しています。



 デフォルトの設定は、
 「setwindow 8,16,20,23,26,26,0,2,20,1,1,#999999,0,0,639,479」です。

 


画像を使ったテキストウィンドウ
 自分で作った画像をテキストウィンドウにすることも可能です。
 ゲームに個性を出したいなら、こちらの方法を推奨します。

 ※window.jpgをダウンロードしてimageフォルダ内に置いてください。

*define

clickstr "」。!?",2
effect 6,6,1000

game
*start

分かりやすくするために背景を表示します。
bg "image\haikei.jpg",6

setwindow 30,320,22,4,26,26,0,2,20,1,1,":c;image\window.jpg",20,310

テキストウィンドウが画像になりました。
どうですか?

end
 
 綺麗な模様のついた画像なら、もっと美しくなるはず…。

 変更点は、
 ・「RGB」が「画像ファイル」になった。
 ・「ウィンドウ右下端座標X、Y」が消えた。
 この二つです。

 「画像ファイル」には1.5節で触れた透過形式の指定もしてやります。
 この場合は、画像が四角形なので「:c;」でも大丈夫です。



 ちなみにアルファブレンド「:a;」を用いる方法もあります。
 ":c;image\window.jpg"を":a;image\window2.jpg"に変更します。

 ※window2.jpgをダウンロードしてimageフォルダ内に置いてください。

 
 ガラス張りのような半透明になりました。

 マスク画像のつけ方などは、立ち絵と同じ要領です。

 


まとめ
 設定する内容が多すぎて、ごっちゃになってしまいそうでしたね。
 しかし、テキストウィンドウは最初に一回設定するだけなので、あまり面倒くさがることもないと思います。

 次節は、超重要項目「変数」についてです。

 


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