1.4 背景画像の表示

今回の目的
 今までは真っ黒だった背景に画像を表示させます。
 その前段階として、画像表示に欠かせない effect命令について覚えましょう。

 背景を真っ白や真っ赤にする方法も、一緒に解説します。

 


エフェクト設定&画像表示
 NScripterで、背景に限らず何かしらの画像を表示するときには、
 『どんなエフェクトをかけて表示するか?』
 『どの画像を表示するか?』
 を設定します。

 『どんなエフェクトをかけて表示するか?』は、 先に定義ブロックで決めておきます。
 決めたエフェクト方法は、実行ブロックで画像を表示するときに呼び出します。

 具体的に言うと…

 〜定義ブロックでは〜

 (2・ヮ・)<1000ミリ秒かけて右シャッターします。
 (3・ヮ・)<2000ミリ秒かけて左カーテンするよ。
 (4・ヮ・)<500ミリ秒かけてクロスフェードだね。

 〜実行ブロックでは〜

 ( ´ヮ`)<(2・ヮ・)君のやり方で○○という画像を表示しよう!

 と、こんな流れになっているわけです。
 これらを実際にスクリプトで見てみましょう。

 ※haikei.jpgをダウンロードしてnscr.exeと同じフォルダ内に置いてください。
  (画像提供元:「背景写真補完の会」)

*define

effect 2,3,1000
effect 3,6,2000
effect 4,10,500

game
*start

これから背景画像を表示します。@

bg "haikei.jpg",2

画像が変わりました。@

end

 上から順番に意味を説明していきます。

 まず「effect」について。
 effectとは、エフェクト番号に効果を割り当てる命令で、後ろに3つの数が来ます。
 3つの数は左から順番に、
 「エフェクト番号」「効果番号」「かける時間」を指します。

 「エフェクト番号」とは、画像表示のとき呼び出される番号です。
 「効果番号」とは、右シャッター・クロスフェード等の効果が割り当てられた番号です。
 「かける時間」とは、文字通り効果にかける時間です。単位はミリ秒。

 ※これらを区切る「,」(カンマ)は必ず付けて下さい。

 「エフェクト番号」は2以上、「効果番号」は1〜18まで使えます。効果番号一覧
 (「エフェクト番号1」は瞬間表示で固定されています)


 続いて「bg」について。
 bgは背景を表示する命令で、 後ろに「画像ファイル」「エフェクト番号」が来ます。

 ここではhaikei.jpgエフェクト番号2(右シャッターを1000ミリ秒)で表示させたいので
 『bg "haikei.jpg",2』と書きます。

 画像ファイルは、必ず""で囲みましょう。

 ※用意する背景画像は、640×480ドットにして下さい。

  
 真っ黒な背景から、右シャッターで背景画像が表示されていきます。

 effectは画像を扱う上で、とても重要な命令です。
 いろいろ試して理解を深めておきましょう。

 


背景を真っ黒、真っ白、真っ赤に
 背景は画像を表示することだけが能じゃありません。 演出上、真っ白にフラッシュさせたり、血のように真っ赤に染めたりすることも一つのテクニックです。

*define

effect 2,10,1000
effect 3,5,2000
effect 4,4,500

game
*start

これから背景を真っ白にします。@
bg white,2

真っ黒に戻します。@
bg black,3

真っ赤にします。@
bg #ff0000,4

以上です。@
end
  
 背景が白→黒→赤と変化しましたね。

 bgの後にblackまたはwhiteを指定すれば背景が真っ黒、真っ白になります。
 この場合、""で囲む必要はありません。

 同様に#ff0000のようなRGBを指定すれば、黒白以外の色を背景に映し出せます。
 RGB表記の場合は、先頭に#をつけるのを忘れないようにしましょう。

 ※RGBとは、赤・緑・青を16進数で指定する色の表記方法です。
  詳しい解説はここでは割愛します。

 


まとめ
 effectは背景表示以外にも、立ち絵やボタン等のあらゆる画像に絡んできます。
 慣れないうちは混乱することもありますが、大事なことなのでしっかり覚えましょう。

 背景を表示すること自体は、特に難しくはありませんでしたよね。

 次節では、立ち絵を表示します。

 


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