今までは真っ黒だった背景に画像を表示させます。
その前段階として、画像表示に欠かせない effect命令について覚えましょう。 背景を真っ白や真っ赤にする方法も、一緒に解説します。 | ||
NScripterで、背景に限らず何かしらの画像を表示するときには、
『どんなエフェクトをかけて表示するか?』 『どの画像を表示するか?』 を設定します。 『どんなエフェクトをかけて表示するか?』は、 先に定義ブロックで決めておきます。 決めたエフェクト方法は、実行ブロックで画像を表示するときに呼び出します。 具体的に言うと… 〜定義ブロックでは〜 (2・ヮ・)<1000ミリ秒かけて右シャッターします。 (3・ヮ・)<2000ミリ秒かけて左カーテンするよ。 (4・ヮ・)<500ミリ秒かけてクロスフェードだね。 〜実行ブロックでは〜 ( ´ヮ`)<(2・ヮ・)君のやり方で○○という画像を表示しよう! と、こんな流れになっているわけです。 これらを実際にスクリプトで見てみましょう。 ※haikei.jpgをダウンロードしてnscr.exeと同じフォルダ内に置いてください。 (画像提供元:「背景写真補完の会」) | ||
*define effect 2,3,1000 effect 3,6,2000 effect 4,10,500 game *start これから背景画像を表示します。@ bg "haikei.jpg",2 画像が変わりました。@ end | ||
上から順番に意味を説明していきます。 まず「effect」について。 effectとは、エフェクト番号に効果を割り当てる命令で、後ろに3つの数が来ます。 3つの数は左から順番に、 「エフェクト番号」「効果番号」「かける時間」を指します。 「エフェクト番号」とは、画像表示のとき呼び出される番号です。 「効果番号」とは、右シャッター・クロスフェード等の効果が割り当てられた番号です。 「かける時間」とは、文字通り効果にかける時間です。単位はミリ秒。 ※これらを区切る「,」(カンマ)は必ず付けて下さい。 「エフェクト番号」は2以上、「効果番号」は1〜18まで使えます。効果番号一覧。 (「エフェクト番号1」は瞬間表示で固定されています) 続いて「bg」について。 bgは背景を表示する命令で、 後ろに「画像ファイル」「エフェクト番号」が来ます。 ここではhaikei.jpgをエフェクト番号2(右シャッターを1000ミリ秒)で表示させたいので 『bg "haikei.jpg",2』と書きます。 画像ファイルは、必ず""で囲みましょう。 ※用意する背景画像は、640×480ドットにして下さい。 真っ黒な背景から、右シャッターで背景画像が表示されていきます。 effectは画像を扱う上で、とても重要な命令です。 いろいろ試して理解を深めておきましょう。 | ||
背景は画像を表示することだけが能じゃありません。
演出上、真っ白にフラッシュさせたり、血のように真っ赤に染めたりすることも一つのテクニックです。
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*define effect 2,10,1000 effect 3,5,2000 effect 4,4,500 game *start これから背景を真っ白にします。@ bg white,2 真っ黒に戻します。@ bg black,3 真っ赤にします。@ bg #ff0000,4 以上です。@ end | ||
背景が白→黒→赤と変化しましたね。 bgの後にblackまたはwhiteを指定すれば背景が真っ黒、真っ白になります。 この場合、""で囲む必要はありません。 同様に#ff0000のようなRGBを指定すれば、黒白以外の色を背景に映し出せます。 RGB表記の場合は、先頭に#をつけるのを忘れないようにしましょう。 ※RGBとは、赤・緑・青を16進数で指定する色の表記方法です。 詳しい解説はここでは割愛します。 | ||
effectは背景表示以外にも、立ち絵やボタン等のあらゆる画像に絡んできます。
慣れないうちは混乱することもありますが、大事なことなのでしっかり覚えましょう。 背景を表示すること自体は、特に難しくはありませんでしたよね。 次節では、立ち絵を表示します。 | ||